ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ【歴代モデル】VACHERON CONSTANTIN OVERSEAS
先日ヴァシュロン・コンスタンタンのブティックへ行き、勢い余ってオーヴァーシーズを注文してしまいました。
届くのはまだ先ですが、ただ待っているのも微妙なので、オーヴァーシーズに関して色々と調べていくうちに、これまでのオーヴァーシーズがどのように誕生して今のモデルまで来たかについて自分の備忘録的に残しておこうと思ってブログにしてみました。
■オーヴァーシーズとは
2016年にモデルチェンジをしたものが3代目の現行モデル。
オーヴァーシーズはヴァシュロン・コンスタンタン唯一のスポーツモデルの時計。
旅をイメージした作りとなっており、エレガントかつヘビーデューティーなトラベルウォッチをコンセプトとしています。
そのためスポーツウォッチながらエレガンスさのある時計となっています。
旅のコンセプトとしているため、旅先で気分を変えられるように、ストラップがステンレス、アリゲーターレザー、ラバーと三種類付属しているのもうれしい点ですね。
印象的なのはマルタ十字を模したダイヤルとスチールブレスのマルタ十字模様。
とてもヴァシュロンらしいデザインとなっており非常にアイコニックであります。
またブルーのダイヤルの美しさが印象的で、光の加減、確度によって色味の表情が大きく変わり、非常に優美な時計となっているのが流石ヴァシュロン・コンスタンタンといったところでしょうか。
■先代モデルと最初の登場について
知っている方も多いかと思いますが、オーヴァーシーズが最初に発売されたのは、1996年。
その前に、ヴァシュロン・コンスタンタンはオーヴァーシーズ発売の前に前身としてのモデル「222」というモデルを1977年に発売していました。モデル名の由来はヴァシュロンが設立222年を記念したモデルのため222というモデル名が付けられました。
ちょうど、パテック フィリップのノーチラスが発売された年と同じ年ですね。
パテック フィリップ同様オーデマピゲのロイヤルオークに対抗するようなモデルとして発売しています。
ノーチラスのデザインはロイヤルオーク同様、ジェラルド・ジェンタ氏。どことなく雰囲気が似ているデザインとなっているのはこのためですね。
ジェラルド・ジェンダ氏のデザインした時計に関してはこちらへ
一方、222に関してはヨルグ・イゼック氏のデザイン。
長らく222のデザインもジェラルド・ジェンタ氏かと思われていましたが、2007年にヴァシュロンの公式からヨルグ・イゼック氏のデザインと発表されました。
ヨルグ・イゼック氏の代表的なデザインは下記のリンクから
222に関しては7年間で500本ほど製造された後、製造中止となりました。
この時代はあまり売れていなかったですね。
1984年には333が登場。
ダイヤルデザインを一新して、ベルトのデザインを222から継承したモデルが発表されましたが、こちらもあまり売れなかったモデルです。
その後フィディアスというモデルが登場しそのブレスレットのデザインと222のベゼルの雰囲気を踏襲したモデルとして登場したのが、1996年に登場した初代のオーヴァーシーズです。
ブレスレットのデザインは違いますが、ベゼル部分にマルタ十字が8つ。
モデル名がオーヴァーシーズとなって、デザインに大幅な変更が加えられ、現代的に洗練された時計となったと感じられます。
■2世代目、3世代目
2世代目は1世代目が発売されて8年後の2004年に登場しました。
ブレスレットにマルタ十字のデザインが入り、文字盤がアラビア文字となっています。この文字盤のおかげかスポーツウォッチ感が強くなっている気がします。
このモデルの登場とともに、レザーベルトを選択できるようになっています。
ケース径は42mmと流行に合わせてケース径は大きく作られています。
そして2016年にモデルチェンジしたのが3代目のオーヴァーシーズ。
ベゼルのマルタ十字が6つに変更され、インデックスもバーインデックスとなり、より大人な雰囲気を出しています。ケース径も41㎜と小型化され現代的に変更されています。3世代目より、ブレスレットが3種類付き、ワンタッチでストラップが変更できるよう改良が加えられています。
機能面についても折り紙付きで防水性能は150m、パワーリザーブ60時間、耐磁構造となっており、タフに使える時計となっています。
個人的には3針モデルがデザインのバランスがよくて好きですね。
こうして歴代のオーヴァーシーズをみていくと歴史あるブランドとしては珍しく、様々な改良がくわえられていることがわかります。
3世代目のオーヴァーシーズでは完成をむかえヴァシュロン・コンスタンタンの代表作となっていると感じられます。
オーヴァーシーズはデザイン性実用性の高さから現在でも人気はありますが、今後もより人気の高いモデルとなっていくのではないでしょうか。
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